交通費(燃料費)の不正請求事例

尾行調査

交通費(燃料費)の不正請求事例

今回の調査事例は交通費(定期券・燃料費)の不正請求に関わる調査事例をご紹介したいと思います。

依頼は大型車両を複数所有する運送会社で、社員が通勤に使っている車両に使う燃料を不正に得ているのではないか?という話でした。

通勤に使うマイカーの燃料を不正に取得することは、長年続けていると莫大な金額になります。調査費用をかけてでも調べて欲しいという切実な思いがありました。

どうやら大型車両の燃料を会社で契約しているガソリンスタンドで給油する際に、ポリ容器を用意して自らのマイカー分も追加して一緒に燃料を入れてもらっているのではないか?という疑念があるものでした。

数日にわたり調査を開始、主に疑念のあるトラックドライバーが業務から帰社する間に燃料を給油する時間帯を選んで、ガソリンスタンド付近から張り込みを開始。初日はトラックに燃料を入れただけだったが、三日後にトラックの燃料とは別に、運転席に置いてあったと思われるポリ容器をガソリンスタンドの店員に渡し、燃料を入れてもらっている場面を動画で録画し、確認した。

問題はその燃料の入ったポリ容器でマイカーに給油するかどうか?という場面である。

当日は対象者は退社後にマイカーで自宅方面に国道を走らせる。自宅マンションの駐車場にマイカーを停めると後部トランクにしまってあったポリ容器を取り出し、マイカーに給油している場面を動画で録画し確認した。

約三日間に及ぶ調査報告書を動画を添付して依頼側に報告。確たる証拠として使用できる報告書として受け取っていただいた。

こういった問題は運送会社にはよくあることで、依頼側もこういった事例は数回あったという。今回の様な事例を防ぐためにはガソリンスタンドとの契約は行わないなどの工夫が必要。同じガソリンスタンドだと「顔なじみ」「お得意さん」となり、困難な要望でなければ客のいう事を聞いてしまうという事が起きえるからだ。

記事執筆:東京調査業協同組合アドバイザリーパートナー 東京調査サービス

東京調査業協同組合